長崎市若竹町の小高い丘を登ると、鮮やかな緑色をした園舎が見えます。名前は「みどり幼稚園」。みどり幼稚園は、今は廃園になっていますが、半世紀以上前から地域の子どもたちが駆け回った場所です。そんな思い出が詰まった園舎を、2019年(令和元年)9月より、長崎市の高齢者ふれあいサロンとして、高齢者の健康と居場所づくりに活用されるようになりました。
今回は、元みどり幼稚園の園舎で活動されている「みどりいきいきフレッシュサロン(以下、みどりサロン)」へ訪問し、地域の特徴、サロンの誕生秘話と取り組み、そして共生社会を見据えた今後の展望など、代表者の中田さんおよびサロンサポーターの方にお話を聞かせていただきました。
サロンの場所も素敵ですが、同じ建物に放課後等デイサービスをされている「通所支援施設みらい」が併設されており、子どもと高齢者が触れ合い、そして同じイベントに参加するなどして、地域共生社会が垣間見えるサロンでもあります。
若竹町の地域性
長崎市若竹町は、長崎駅から車で13分ほどの地域にあります。人口は、令和4年の住民基本台帳によれば、778世帯で総人口は1,441人となっています。
そのうち65歳以上の高齢者数は542人、高齢化率は37.6%です。長崎市全体の高齢化率は33.5%(2022年3月末時点)、日本全体の高齢化率は29.0%(2023年4月12日時点)であり、市・国と比較すると、若竹町の高齢化率は高い水準となっています。
土砂災害のリスクが高い地区
若竹町は東側が住宅地、西側が岩屋山(標高475m)へと続く登山道になっています。そのため、以前から土砂災害警戒地区に指定されており、地域住民による防災訓練や避難所先の把握など、行政や地域包括支援センターを含め防災意識を高めています。
下記の画像は、長崎市が公表している「土砂災害ハザードマップ」です。これによると、多くの地域が土砂災害特別警戒区域に指定されていることがわかります。みどりサロンでも、梅雨の時期になると大雨による土砂災害を警戒し、地域包括支援センターなどによる避難方法の確認や要援護者の避難誘導など、みどりサロンを通して地域住民へ周知を行っています。
西北校区まちづくり協議会
若竹町は西北小学校の区域となっており、約500名の子どもたちが元気に学校生活を送っています。この西北校区では「西北校区まちづくり協議会」という、長崎市が進めている地域コミュニティ連絡協議会が活動しています。平成29年から設立に向けて、地域住民・行政・社協・地域包括支援センターなどが話し合いを行い、令和2年より活動が開始されています。
西北校区まちづくり協議会は、絆部会(つながりづくり部会)・元気部会(子育て・健康づくり部会)・安心部会(暮らしづくり部会)の3つの柱で活動されています。この体制に行き着いたのも、平成29年から何回も地域住民や関係機関と話し合い重ね、地域住民から「これがあったら安心」とか「こんな地域にしたい」などのアイデアや問題提起を表出したことで、下記のような体制図が完成しました。
みどりサロン代表の中田さんは、西北校区まちづくり協議会で精力的に活動されており、年1回開催している「西北まつり」では実行委員長として取り組まれ、延べ2,000名の来場者に加え、多世代が交流できる機会を作っています。
僕も地域包括支援センター職員として参加しましたが、こども・若者・高齢者問わず、みんなが笑顔で楽しんでいる様子が印象的でした。また、一部の世代だけで企画するのではなく、多世代・他分野の方々を企画段階から参加を促しているため、風通しの良い雰囲気が、西北校区まちづくり協議会の良さを一層際立たせているのだと思っています。
若竹町は、高齢者が多く土砂災害のリスクが高い地域ですが、西北校区まちづくり協議会や自治会などの活動によって、要援護者の把握や災害発生時の救助支援などを検討しています。さらに、みどりサロンが開催されている「元みどり幼稚園」は避難所として指定されており、高齢者だけではなく、子どもや親世代にとっても必要な施設となっています。
みどりいきいきフレッシュサロンの特徴
みどりサロンは、長崎市の高齢者ふれあいサロンとして、週1回開催しています。平成から令和に元号が変わろうとしている頃、今後の高齢者数の増加に伴い、活動性の低下や閉じこもりによる孤立を防止しようと、2019年にみどりサロンが開設されました。
加えて、みどりサロンでは「介護予防」を目的にさまざまなプログラムを実施しています。「みどりサロンに行けば、会話と運動ができて元気になれる!」と、取材した際に多くの方々から聞かせていただきました。そんなみどりサロンの特徴をソーシャルワークの視点によって、「人」と「環境」の2つの視点からお伝えします。
「人によるストレングス①」サポーターによる役割分担によって運営の負担を分散
みどりサロンは、代表の中田さんと、10名のサポーターの皆さんで運営されています。僕がみどりサロンを取材させていただいた中で最も印象が残っているのは、「組織化されている」ことです。それぞれが役割を持っていることは、やりがいにつながっており、とても素敵な取り組みだと感じました。
サポーター制度
サポーターの皆さんは全員、「高齢者サロンサポーター養成講座」を修了されており、高齢者サロンにおける運営や企画などのサポート業務について学んでおられます。そのようなサポーターの皆さんが役割分担することで、一部の人に負担が集中することなく、楽しみを持って担うことが可能です。下記に役割の種類を紹介します。
- 進行 (タイムスケジュール、行事予定の進行)
- 受付 (受付、参加費の徴収)
- 記録 (行事内容の記録)
- 歌 (行事や季節による歌の選定と準備)
- 手芸 (作品による材料の選定と準備・購入)
- 講師 (講師のおやつとお茶)
- 班別 (行事内容による班別決定)
- おやつ(毎回おやつ準備・購入)
- 備品 (サロン備品の整備・購入)
- 調理 (レシピ準備・材料購入)
- 会計 (助成金と会費の管理・帳簿)
- 反省会(当日の反省会・次回の予定打ち合わせ)
上記のような役割を1〜3名づつで取り組んでいます。役割を決めておくことで、初めてサポーターとして参加する方でも、少し気が楽になると思いました。
僕が見てきた一部の高齢者サロンに、2〜3名ぐらいの方々が企画・運営・会計と、1人で何役もこなしているところがありました。最初はバイタリティに溢れており、活発なサロンになっていましたが、徐々に疲労感が滲み出し、それを不憫に思った参加者が「そんなに一生懸命にしなくていいのでは…」と発言されたことをきっかけに、サロンが解体したというエピソードがあります。
これは高齢者サロンに限ったことではなく、一部の人に負担が集中することは、のちに不均衡が発生します。みどりサロンでは「サポーター」として役割を担っていただくことで、負担の分散を図り、程よい責任を持つことにつなげています。「何かしたい」というニーズに対して、「無理しない程度に役割を持てる」ことは、”フツーの人”のまちづくりの学校に通じるものがあると感じました。
「”フツーの人”のまちづくりの学校」が気になる方は、こちらの動画をご覧ください。
振り返りの重要性
代表の中田さんとサポーターの皆さんは、月1回以上サロンの振り返りを行い、参加者の状況やニーズ把握、次月の役割分担などを話し合っています。中田さんより以下の言葉をお訊きました。
中田さんの人柄が反映されているようなコメントです。みどりサロンは常に参加者(地域住民)を主語に置き、参加者とともに育ってきたと言っても過言ではないだろうな、と感じました。月1回以上は振り返りをすることで、サポーターとしての立ち位置を再確認している様子も窺えました。
鮮やかなピンクのサポーターカラー
サポーターの皆さんはお揃いの「ピンク」のポロシャツを着用し、参加者から見ても「サポーター」だとわかるようにしています。鮮やかなピンクがとても素敵で、4月にみどりサロンへ参加した際は、みどりサロンの園庭に植えてある大きな桜とサポーターカラーのピンクが綺麗に混ざり合い、心が和んだ記憶があります。
下記の写真で、後ろに座っているのがサポーターの皆さんです。
園庭はこのような感じです。右奥に大きな桜の木が見えます
。そして広い園庭では、グランドゴルフを行っています。
「人によるストレングス②」参加条件に枠を設けていない
僕が知っている他のサロンでは、「他の地区の人が参加すると、公民館の使用料が有料になってしまう」と聞いたことがあります。地区は違えど、同じ地域住民同士で、公民館の使用条件に枠を設けられるのは残念ですが、みどりサロンではそのようなことはありません。
みどりサロンの方針の一つに「高齢者の居場所づくり」を掲げており、地域を限定せず、どの地域の高齢者でもその人にとっての「居場所」になれればとの思いを持たれています。よって、みどりサロンの参加者の中には、20分程度歩いて来られる方もおり、参加条件に枠を設けないことが特徴の一つです。
参加者の声
みどりサロンの参加者数は、毎回25名前後で推移しています。送迎がないので、皆さん歩いて参加されています。年齢層は75歳以上が多い印象ですが、中には60代の方もおられ、高年齢層に偏っていないサロンだと感じます。みどりサロンの開催日は下記の通りです。
- 開催日)毎週水曜日
- 時間 )10:00〜12:00
みどりサロンを取材した際、参加者の方々にもインタビューをさせていただきました。その中で、「みどりサロンに通い続ける理由」についてお聞きしたところ、皆さんの「みどりサロン愛」を感じることができました。
みどりサロンは、居場所づくりの他に「介護予防」にも力を入れています。介護予防は運動や体操だけではなく、認知症予防や歯の大切さなどにも取り組んでいます。参加者の皆さんが口々に言っていたのが、「毎週違うメニューで飽きない」とのこと。メニューづくりは、中田さんやサポーターの方々にとって大変な作業ですが、参加者の皆さんが「みどりサロンは楽しい」と発言の理由がわかるプログラムです。
令和元年から開設したみどりサロン。もうすぐ5年が経とうとしていますが、今まで一度も「みどりサロンが嫌だから」との理由で、退会された方はいないようです。退会した方は、要介護状態になったり入所したりして、どうしても通えなくなったから。取材中、「元気なうちはみどりサロンへ通い続けたい」と思っている方(実際に言っていた方)が多いということをとても感じました。
「環境によるストレングス」元幼稚園としての広い空間
みどりサロンの特徴は、なんといっても「元幼稚園」を活用しているところです。一般的に高齢者サロンの開催場所として公民館が挙げられますが、みどりサロンでは幼稚園全体を使用できることから、ダイナミックな活動も敷地内で行うことができます。
例えば、実際のプログラムに「フォークダンス」を取り入れていますが、手狭な公民館であれば、思いっきり腕を広げたりステップを踏むことは難しい場面があります。しかし、みどりサロンでは広い遊技場で円になり、隣の人にぶつかることなく踊ることができます。
下の写真はラジオ体操をしている場面です。ご覧の通り、両隣に当たらない間隔を開けられることから、ストレスなく取り組むことができます。広い空間は事故防止にもつながり、安全性が高いサロンとも言えます。
元幼稚園としての面影
元幼稚園の面影は、至る所で見ることができます。僕が個人的に気に入っているのが「下駄箱」。それほど高くない仕切りが、当時の園児たちの登園や元気な挨拶を想像させます。傘掛けや廊下なども、当時通っていたサロン参加者の方にお聞きすると、「な〜んも変わっていないよ」との返答。元みどり幼稚園に通っていた方は、当時の記憶を想起させながら、サロンでも楽しんでいる様子が印象的です。
様々なプログラムに取り組むことができる
みどりサロンに参加している方からお話を伺うと、口々に「毎週来ても飽きない」と聞きます。みどりサロンは「運動」と「居場所づくり」という方針で取り組んでいますが、やはり一番は「参加者が楽しむこと」。具体的に、どのようなプログラムを実施しているかご紹介します。
- スクエアステップ
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高齢者の介護予防につながるエクササイズ。一辺25㎝の正方形を横4個、縦10個の計40個並べたマットの上を、音楽などに合わせて足踏みしながら進みます。
- 歯つらつ健康教室
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長崎市は年2回まで申し込み可能です。歯科衛生士がサロンへ出向き、歯や口腔の健康について啓発を行います。歯磨きの正しい方法や発声しながら口腔体操を実施します。
- 体力測定
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リハビリテーションの専門職が、サロンへ出向き体力測定を行います。みどりサロンでは年1回実施しており、前回の記録を照らし合わせながら、健康づくりの変化を把握することにつながります。
- 相撲甚句 ←Youtube(11分あたりから相撲甚句が始まります)
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昔、力士が花街で覚えた甚句を、土俵上で歌ったことが起源だそうです。力強さの中にもユーモラスな節回しが特徴的です。長崎市相撲甚句会が講師として出向きます。
- 生活に関連した講話
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地域包括支援センターや警察などの関係機関が、詐欺・権利擁護・防災などのテーマに沿って話をします。主に啓発が目的ですが、クイズや寸劇などを取り入れ、笑いのある講話になっています。
みどりサロンでは毎回、合唱を行います。取材時も素敵な歌を披露していただきました。
みどりサロンは多彩なプログラムによって、参加者の皆さんを飽きさせない工夫がされています。サポーターの方々のユーモアさで、一見真面目に取り組んでいるのですが、笑いもあってとても楽しく過ごされています。笑い合えることで「また来たい!」と多くの方が思うのだろうと感じました。下記は開催時の流れです。
- 中田さんより「本日の予定」を説明
- メインのプログラムを実施
- 休憩(お茶とお菓子を提供)
- ラジオ体操
- 合唱
上記のプログラムで約2時間です。その日の雰囲気や疲れ具合も含め、中田さんやサポーターの方々が話し合い、時間を短縮することもあります。参加者の皆さんの様子を見ながら調整するところが、地域に愛されるサロンつながっているのだと思います。
今後の展望
インタビューの終わりに、中田さんやサポーターの皆さんへ、みどりサロンの今後の展望についてお伺いしました。大きく分けて2つあり、
- 展望①:「通所支援施設みらい」とのコラボ
- 展望②:地域の拠り所としてのサロンを目指す
上記の内容が印象的でした。決して現在のみどりサロンがマンネリ化しているとか、もっと大胆なことをしようとかではなく、参加者の皆さんが少しでも「みどりサロンに来てよかった」と思ってもらい、さらには地域に必要なサロンとして存在したいとの願いが溢れています。そのような思いのある今後の展望について、それぞれ説明します。
「通所支援施設みらい」とのコラボ
「通所支援施設みらい」は、児童福祉法に定められた放課後等デイサービスを運営しています。放課後等デイサービスについて、下記の記事が参考になるので抜粋しました。
放課後等デイサービスは障害のある児童(小・中・高校生)が学校後や長期休暇中に通う事が出来る施設になります。障がいのある子どもたちの放課後の居場所を作ることで、お仕事を行っているご家庭などのサポートに寄与することから障がい児の学童と言われる事があります。一般的な学童に馴染むのが難しい場合など居場所に悩まれている方は多くいらっしゃると思います。そうした方々に居場所を提供するのが放課後等デイサービスです。
放課後等デイサービス ミライエ「放課後等デイサービスとは?制度、施設などご説明いたします!」より抜粋
その中でも「通所支援施設みらい」は、学童指導員を15年経験された管理者(深浦さん)が感じた、障がい児と健常児と呼ばれる子どもたちの縦割り感を少しでも無くすため、週2回程度は学童の子どもたちと交流する機会を設けています。
また、2週間に1回程度は、児童福祉法による「保育所等訪問支援」を実施しています。保護者の依頼に基づいて実施することになりますが、職員によるアセスメントから、訪問が必要と判断する場合もあります。実施する際は、保育や学校の授業を観察し先生たちと情報交換をしたり、直接対象の子どもに個別支援を行い、追って先生たちと情報共有する場合もあります。
「通所支援施設みらい」は、元みどり幼稚園の中に開設しています。僕が取材したときは平日の午前中だったので、当然ながら子どもたちは不在でしたが、夏休みや冬休みなど長期休暇になると、平日でも通っている子どもたちがいるので、みどりサロンの参加者と交流する機会が生まれます。交流については、サポーターの皆さんも楽しみにされているようで、みどりサロンにもたらす効果にワクワクされている様子です。
子どもたちがもたらす波及効果
みどりサロンと通所支援施設みらいの子どもたちがどのように交流するかは、まだ未知数なところがあります。通所支援施設みらいは、令和5年4月に開設したばかりの放課後等デイサービスであり、まだみどりサロンと一緒に活動したことがないからです。
しかし子どもたちは、高齢者が気づかない新たな視点や活力を提供することができると言われています。また、おのずと運動量が増えることも予想され、心身ともに機能が向上することで、結果、介護予防にもつながるのではないでしょうか。子どもたちがもたらす波及効果は、みどりサロンにも必然的に良い影響を与えると考えられます。
さらに、子どもと高齢者が一同に集うことは、共生型サービスのようなイメージがあります。共生型サービスとは、分野を縦割りにせず、同じ空間でサービスを提供することを指します。とはいえ、みどりサロンと通所支援施設みらいとの共同活動は、サービスというより「ピアサポート」のような感じがします。枠にはめるのではなく、お互いに穏やかな空間で過ごしているみたいな。でもお互いに刺激し合い、良い効果が生まれるような気がします。今後のどのように活動していくのか、機会があれば再度取材させていただきたいと思います。
地域の拠り所としてのサロンを目指す
中田さんやサポーターの皆さんへ、みどりサロンの今後の展望について質問しました。すると皆さん口々に、「自分たちだけが集う場所になるのではなく、地域の人たちも含めて何かできればいいな」と返答をいただきました。
例えば、みどりサロンを図書館にすることで、地域の子どもたちが気軽に出向いて来れるとか。加えて、地域住民が古本を寄付したり、貸し出しオーナーになることで、子どもたちだけではなく大人にとっても憩いの場所になるのではないかと思いました。
他にも色々なアイデアをお持ちでしたので、ご紹介します。
- 子どもや若者を含めた盆踊り
- 夏まつり
- プロの演奏者によるコンサート
- 貸切バスで市外や県外への観光
特に園庭を使った夏まつりや盆踊りは、元幼稚園という空間が、幼少期に戻ったような感覚になると思います。もちろん、現在のプログラムも十分楽しく介護予防につながってはいますが、年に数回ほど非日常的な行事を入れることで、地域の一体感を生み出し、みどりサロンが地域の中でますます必要な存在になるのではないかと感じました。
しかし、大胆で刺激的なメニューを企画する際、どうしても予算の問題が出てきます。これについても、中田さんやサポーターの皆さんから多く出た意見でした。
資金調達が今後の課題
多くの高齢者サロンが助成金を受給しながら運営している中で、規模を大きくしたり斬新なことを実施しようとしたりすると、予算の壁に阻まれることが多いです。少ない予算の中では、講師やインストラクターの謝礼を払うことができず、クオリティーが高い企画を諦めている場合もあります。また、備品は可能な限り手作りで補っているサロンも見受けられます。
いつまでも自分たちで工夫を重ねることは、どこかで「もう疲れた…」「また同じメニューか…」など、運営側の負担が増し、マンネリ化が進み、参加者の減少につながる可能性があります。詳しくは、下記のサイトで詳しく説明しているのでご覧ください。
みどりサロンでも例外ではなく、「アイデアは出てきても資金の調達目処がない」「お金の工面が大変」と伺いました。しかし助成金の増額は望みにくい。そこで、個別に「みどりサロンを応援したい」と思ってくださる方々が増えると、みどりサロンはさらに活発なサロンへと変貌するでしょう。その変化は地域住民が集う場所になり、地域イベントの拠点にもなると思います。もちろん防災の観点からも、ますます重要性を増します。
高齢者サロンが資金調達に取り組むことは、とても骨が折れる取り組みです。この「The Salon Times」が、今まで高齢者サロンを知らなかった方々にとって、【#応援させろ】という気持ちに変化できることを願っています。
これからも高齢者サロンの取材をもとに、地域のニーズや顔が見える情報を発信していきます。「うちの地域も見に来てほしい」や「独自の活動をしている高齢者サロンがある」などありましたら、お問い合わせよりコメントいただければ嬉しいです。今後も「The Salon Times」をよろしくお願いします。
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