4月「Social Good Circle」開催のお知らせ

ひとまず「Social Good Circle」の申し込みをされたい方は、下記ボタンよりお願いします。


こんにちは。Social Good Circleの共同運営者をしている平畑です。

4月になり、多くの地域で「桜満開」との報せを耳にします。桜並木や景勝地はいままさに、花見シーズン真っ只中ではないでしょうか。しかし個人的には、整備されていない青々とした山の中に、ぽつんと淡いピンク色をした「山桜」も素敵です。「実はあんなところに桜があったんだ」と、宝探しのようなワクワク感と純粋に「紅一点」のような美しさを感じるからです(いや…実は、群から外れた寂しさからくる、愁いのような感情もあるのかもしれません)。

さて、桜の開花と同時に実生活においても、慌ただしく過ごしている方も多いのではないでしょうか。4月から初めて対人援助の現場で働き始める方もいれば、異動や転職などで今までの働き方や支援対象者の方が、ガラッと変わられた方もいると思います。僕も昨年の4月1日に社会福祉士事務所を開業し、右往左往しながら過ごしていました。今までまったく経験がない仕事を受けたり、学校で少しかじった簿記を思い出しながら会計ソフトをいじったり。心身ともに疲弊していた時期もありました。

そのような中、Social Good Circleに参加して思うのは「この苦しみは僕一人じゃない」ということ。

苦しいときや泣きたくなるようなとき、人は視野が狭窄しがちになると言われています。大袈裟にいうと「いまこの瞬間、世界の中で私一人が大変なんだ」と。ここまで思わないにしても、目の前の危機的状況をなんとしても早く解決しようとして、速さを追求するがあまり、独りよがりや他者を受け入れがたくなる場面に陥ります。このような負のスパイラル状態が続くと、苦しみを解決するための目的も見失う可能性だってあります。哲学者のニーチェの言葉を引用します。

苦しみの根本原因は、苦しむ意味が分からないことだ

F.W.ニーチェ「道徳の系譜」1964年

苦しんだりモヤモヤと憂鬱な気持ちが続くことは、「なぜ、こんなにも苦しまなければならないのか」と、自らの行動がわからなくなる。ここから抜け出すためには、安全な環境で他者と語り合うことが自らのケアに必要だと、僕は思っています。

先ほども述べたとおり、4月は働き方が変化する時期でもあります。環境の変化は個人の心身へと影響を与えるものです。それは良いも悪いも作用します。小さいモヤモヤがやがて大きなモヤモヤへ発展することだって考えられます。いまモヤモヤを感じている方は、Social Good Circleで語り合ってみませんか?

Social Good Circleは「支援者の支援者のためのモヤモヤ・ダイアローグの場」となっています。モヤモヤを語っていただいているとき、誰からも助言や否定はされません。反面、「あなたの話を訊いてこう感じました」というフィードバックは受けられます。そして語ったあとは、別の参加者から同じような語りを訊くことにシフトします。

自分のモヤモヤを最後まで語ることができ、温かいフィードバックをもらい、さらに他者のモヤモヤを訊くことで、「このモヤモヤは自分一人じゃなかったんだ」とカタルシスを得ることにつながります。

心理的安全性が担保された場所で、ゆっくりと語ってみませんか?興味がある方は、下記フォームよりお申し込みください。ご参加お待ちしております。

Social Good Circle 開催詳細

Social Good Circleには多くの方が参加しやすいように、オンライン開催としています。そして仕事から帰ってきてひと段落した時間帯にすることで、ゆったりと語り合えることを願っています。以下、開催詳細をご覧ください。

開催日

  • 2024年4月26日(金)20:00〜21:30

参加方法

  • オンライン(zoom使用)

    申し込み後に招待URLを送らせていただきます。

参加費

  • 無料

    気軽に参加できるよう参加費はいただいておりませんが、今後対面で開催することも検討しています。
    その際は参加費を頂戴する場合がありますのでご容赦ください。

申込方法

下記の「申し込みフォーム」と書かれているボタンをクリックすると、申し込むフォームへ移動します。
必要項目を入力していただき、送信後、開催に関するメールが届きます。

申し込み後、zoomのURLや招待状が届きます。入力されるメールアドレスが間違っていると、返信メールが届かない場合がありますのでお気をつけください。返信メールが届かない場合は、お問い合わせよりご連絡くださいませ。

申込手順

STEP
申し込みフォームを入力
STEP
申し込み後、zoomのURLや招待状が届く
STEP
当日、zoomのURLから入室

まずは申し込みフォームの入力をお願いします。ご不明な点があれば、お問い合わせからご連絡ください。

Social Good Circleとは

Social Good Circleは「支援者のモヤモヤをダイアローグする場」としています。よって、参加者同士の上下関係もなく、全てがフラットです。日々の実践や人間関係など、モヤモヤしていることを語っていただき、聞く側は助言も否定もせず、ただただ訊くことに徹します。

もちろん訊いた後に、自らのモヤモヤを語っていただくことも大歓迎です。「今更こんなことは職場で話せない」や「誰か私のモヤモヤを訊いてほしい」など、Social Good Circleにおいては気楽に語っていただける空間になっています。

参考記事

Social Good Circleが誕生した背景や、Social Good Circleの詳しい説明は下記の記事をご覧ください。

【ご提案】職場でSocial Good Circle開催のお手伝い

Social Good Circleは「否定せず、助言せず、解決もしない」語らいの場として開催しています。このコンセプトは一見すると、対人援助の場面では否定的な意見を浴びるかもしれません。なぜなら「モヤモヤ=困っていること」と捉えることで、「職員が困っていることを、上司及び同僚同士で解決しなければならない」との思考に対して、真逆の発想でSocial Good Circleを開催しているからです。

僕は決して、「解決しなければならない」とする思考や行動を否定したいわけではありません。必要に応じて解決を優先する場合もあると理解しています。しかし解決を優先するがあまり、モヤモヤを抱えている職員が本当に困っていることを語れるかは疑問が残るところです。このように考えるには過去の記憶が起因しています。

僕は約6年間、病院のソーシャルワーカーとして働いていました。普段の業務とは別に個々のスキル向上やいわゆる「困難事例」に対する次の一手を模索するため、定期的に事例検討会をソーシャルワーカー同士で開催していました。いま振り返ると事例検討会は、ギリシャのコロッセオを彷彿とさせる思いで参加していたように思えます。要するに「戦いに挑む」という表現がわかりやすいでしょうか。雰囲気も戦々恐々としており、ミスを説明しようもんなら鬼の首を取ったような勢いで「なぜそうしたのか?」と問い詰められる。最初は初任者として「学ばせていただく」という気持ちで挑んでいましたが、やがて心身ともに疲弊していく自分を自覚しました。心の余裕がなくなるので、ちょっとした指摘も癇に障りますし、自らも「指摘返し」のような、一種の報復に似たような振る舞いをしていたときもありました。このような状態になると事例検討会ではなく、ただの「足の引っ張りあい」です。その場では本音を誰も話さなくなっていました。恐怖と保身でしかないからです。

そんな過去を振り返って思うことがあります。

心理的安全性が担保された空間でなければ、人は自らのモヤモヤを決して語りはしない

自らが悩んでいること、困っていること、こんなことを話して大丈夫?と思っていることも、否定されないとわかっていると人は安全性を感じるとることができ、スーと話し始めます。「どうしたの?」「それで?」と急く必要はありません。Social Good Circleは「否定せず、助言せず」をモットーに開催しています。最初から参加者へ伝えることで、参加者同士の「ここは安全だ」という雰囲気が醸成されます。

Social Good Circleでは、実に多様性豊かなモヤモヤを訊くことができます。そしてモヤモヤの深堀りは、ソーシャルワーカーのアイデンティティを取り戻すことにもつながります。事例検討会のように追求型のスーパービジョンは、支援者が育たないどころかパワーレスに陥り、終いには退職することも考えられます。そうではなく、じっくりとその人のモヤモヤした語りを訊き、参加者同士でフィードバックすることで、モヤモヤを語った人は「私の話を訊いてくれた」「受け入れてくれた」とカタルシスを得ることになります。普段、支援者として支援対象者の話を聞くことには慣れていますが、自分の話を訊いてもらうことには慣れていない支援者が多いのが現状です。Social Good Circleはこのような「支援者の語りを訊く」ことを実践することで、先にも述べたとおり、ソーシャルワーカーのアイデンティティを取り戻す(エンパワーメントの促進)へつながります。

とはいえ、Social Good Circleを職場でやろうとすると、導入・進行・まとめといった一連の流れを、誰がどのようにするのか悩むことが考えられます。悩むうちにズルズルと流れていくことはよくある話です。そこでご提案です。

職場でSocial Good Circleが定着するまで、もしくは体験として実施する、お手伝いをさせていただきます

Social Good Circleを実際に運営している者が、ファシリテーターや運営面をサポートすることで、簡単にSocial Good Circleを職場で開催することができます。もちろん職場の目的や規模等に応じて、運営側が関わる濃淡を調整することも可能です。まずは下記の「お問い合わせフォーム」より、ご相談いただければと思います。

お問い合わせ確認後、運営側よりご連絡させていただきます。この「Social Good Circle」が支援者のエンパワーメントにつながること、そして多くの支援者が自分語りをすることで、一人で抱え込まなずパワーレスに陥らない環境を構築できることを願っています。長くなりましたが、ご興味がありましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

応援してもらえると嬉しいです!

この記事を書いた人

平畑隆寛のアバター 平畑隆寛 ヒラハタタカヒロ

社会福祉士事務所 FLAT代表。アパレルバイヤーから社会福祉士へジョブチェンジした風来坊を自認。普段は成年後見受任や研修講師のほか、Webライターとしても活動している。月1回開催の、相談援助職が安心してモヤモヤを語れる場「Social Good Circle」を運営し、支援者のバーンアウト予防にも取り組む。「The Salon Times」では、記者+ライター+編集長の役割。

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