ひとまず「Social Good Circle」の申し込みをされたい方は、下記ボタンよりお願いします。
こんにちは。Social Good Circleの共同運営者をしている平畑です。
全国的に毎日暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。「もう一年の半分が過ぎたのか…」と、妙に感慨深い今日この頃です。
さて、7月というと「七夕」を連想する方もいると思います。地球から2,537,000光年(光の速さで253万年)先に存在すると言われる「天の川銀河」。途方も無い距離で想像もつきません。そんな天の川を42年間生きてきて、2回だけ見たことがあります。夜空にモヤモヤとした星雲の至る所に、無数の星々が輝きを放っていました。子どもながら神秘的な感動を抱き、でもどこか宇宙の謎に怖さも感じたことを覚えています。
また「七夕物語」も有名な話です。恋に落ちた織姫と彦星が、天の神様の怒りに触れ、7月7日の1回しか会えない話。なんとも無慈悲な天の神様だと思いますが、そもそも怒りの原因は「機織りが上手な織姫と、働き者で牛使いの彦星が、結婚した後、働かなくなった」ことだと言われています。
イギリスの劇作家シェイクスピアの「ヴェニスの商人」では、「恋は盲目」という有名なセリフがあります。意味は「恋は人を夢中にさせ、理性や常識を失わせるものだ」とのこと。恋に夢中になった織姫と彦星は、それまで機織りや牛使いを真面目に取り組んでいたのに、恋に落ちた途端、ただ一緒にいることに意味を見出してしまった。僕はそのような生き方を否定しないですし、何がなんでも生真面目に行動せよ、とも思いません。むしろ情熱を感じて好意的に受け止めてもいます。しかし、それだけでは生きてはいけない。
ここでは「恋」にスポットが当てられていますが、七夕物語のエピソードは単なる恋バナではないと思うのです。居心地が良いことや、上手く行っていること、利益が上がっていることなど、「盲目」になってしまう出来事は数多く存在します。そこに着目しすぎるあまり視野が狭くなり、独占的で粘着質の高い人になってしまったら、あるとき天の神様に身限られてしまうかもしれません。
そうならないように、視野を広く持ちたいですし、他者の話はよく訊くことが大切だと思います。Social Good Circleでは、一つのテーマから派生する様々な物語を訊く機会になります。「訊くことで私はどう感じたか」。その感じ方は十人十色で瓜二つの感想は存在しません。Social Good Circleにおいて、参加者が感じたことを否定も助言もせず、ただただありのまま感じ、そして漂ってみる。
七夕物語は「恋は盲目」のように、「恋にかまけていないでやるべきことをやれ!」と規範的道徳精神論を叩き込まれているふうにも感じますが、要は折り合いをつけていくことが大事なのではないでしょうか。恋の醸成もいいですし、やるべきことに集中する時期も必要。一朝一夕には答えは出ません。だからこそSocial Good Circleを通して、多様な考えに触れ、盲目にならないようにしていくことが肝要かと思います。
そんなSocial Good Circleは毎月開催しています。ご興味がある方はお気軽にご参加ください。
Social Good Circle 開催詳細
Social Good Circleには多くの方が参加しやすいように、オンライン開催としています。仕事から帰ってきてひと段落した時間帯にすることで、ゆったりと語り合えるようにしています。以下、開催詳細をご覧ください。
開催日
- 2024年7月26日(金)20:00〜21:30
参加方法
- オンライン(zoom使用)
申し込み後に招待URLを送らせていただきます。
参加費
- 無料
気軽に参加できるよう参加費はいただいておりませんが、今後対面で開催することも検討しています。
その際は参加費を頂戴する場合がありますのでご容赦ください。
申込方法
下記の「申し込みフォーム」と書かれているボタンをクリックすると、申し込むフォームへ移動します。
必要項目を入力していただき、送信後、開催に関するメールが届きます。
申込手順
まずは申し込みフォームの入力をお願いします。ご不明な点があれば、お問い合わせからご連絡ください。
Social Good Circleとは
Social Good Circleは「支援者のモヤモヤをダイアローグする場」としています。よって、参加者同士の上下関係もなく、全てがフラットです。日々の実践や人間関係など、モヤモヤしていることを語っていただき、聞く側は助言も否定もせず、ただただ訊くことに徹します。
もちろん訊いた後に、自らのモヤモヤを語っていただくことも大歓迎です。「今更こんなことは職場で話せない」や「誰か私のモヤモヤを訊いてほしい」など、Social Good Circleにおいては気楽に語っていただける空間になっています。
参考記事
Social Good Circleが誕生した背景や、Social Good Circleの詳しい説明は下記の記事をご覧ください。
【ご提案】職場でSocial Good Circle開催のお手伝い
Social Good Circleは「否定せず、助言せず、解決もしない」語らいの場として開催しています。このコンセプトは一見すると、対人援助の場面では否定的な意見を浴びるかもしれません。なぜなら「モヤモヤ=困っていること」と捉えることで、「職員が困っていることを、上司及び同僚同士で解決しなければならない」との思考に対して、真逆の発想でSocial Good Circleを開催しているからです。
僕は決して、「解決しなければならない」とする思考や行動を否定したいわけではありません。必要に応じて解決を優先する場合もあると理解しています。しかし解決を優先するがあまり、モヤモヤを抱えている職員が本当に困っていることを語れるかは疑問が残るところです。このように考えるには過去の記憶が起因しています。
僕は約6年間、病院のソーシャルワーカーとして働いていました。普段の業務とは別に個々のスキル向上やいわゆる「困難事例」に対する次の一手を模索するため、定期的に事例検討会をソーシャルワーカー同士で開催していました。いま振り返ると事例検討会は、ギリシャのコロッセオを彷彿とさせる思いで参加していたように思えます。要するに「戦いに挑む」という表現がわかりやすいでしょうか。雰囲気も戦々恐々としており、ミスを説明しようもんなら鬼の首を取ったような勢いで「なぜそうしたのか?」と問い詰められる。最初は初任者として「学ばせていただく」という気持ちで挑んでいましたが、やがて心身ともに疲弊していく自分を自覚しました。心の余裕がなくなるので、ちょっとした指摘も癇に障りますし、自らも「指摘返し」のような、一種の報復に似たような振る舞いをしていたときもありました。このような状態になると事例検討会ではなく、ただの「足の引っ張りあい」です。その場では本音を誰も話さなくなっていました。恐怖と保身でしかないからです。
そんな過去を振り返って思うことがあります。
心理的安全性が担保された空間でなければ、人は自らのモヤモヤを決して語りはしない
自らが悩んでいること、困っていること、こんなことを話して大丈夫?と思っていることも、否定されないとわかっていると人は安全性を感じるとることができ、スーと話し始めます。「どうしたの?」「それで?」と急く必要はありません。Social Good Circleは「否定せず、助言せず」をモットーに開催しています。最初から参加者へ伝えることで、参加者同士の「ここは安全だ」という雰囲気が醸成されます。
Social Good Circleでは、実に多様性豊かなモヤモヤを訊くことができます。そしてモヤモヤの深堀りは、ソーシャルワーカーのアイデンティティを取り戻すことにもつながります。事例検討会のように追求型のスーパービジョンは、支援者が育たないどころかパワーレスに陥り、終いには退職することも考えられます。そうではなく、じっくりとその人のモヤモヤした語りを訊き、参加者同士でフィードバックすることで、モヤモヤを語った人は「私の話を訊いてくれた」「受け入れてくれた」とカタルシスを得ることになります。普段、支援者として支援対象者の話を聞くことには慣れていますが、自分の話を訊いてもらうことには慣れていない支援者が多いのが現状です。Social Good Circleはこのような「支援者の語りを訊く」ことを実践することで、先にも述べたとおり、ソーシャルワーカーのアイデンティティを取り戻す(エンパワーメントの促進)へつながります。
とはいえ、Social Good Circleを職場でやろうとすると、導入・進行・まとめといった一連の流れを、誰がどのようにするのか悩むことが考えられます。悩むうちにズルズルと流れていくことはよくある話です。そこでご提案です。
職場でSocial Good Circleが定着するまで、もしくは体験として実施する、お手伝いをさせていただきます
Social Good Circleを実際に運営している者が、ファシリテーターや運営面をサポートすることで、簡単にSocial Good Circleを職場で開催することができます。もちろん職場の目的や規模等に応じて、運営側が関わる濃淡を調整することも可能です。まずは下記の「お問い合わせフォーム」より、ご相談いただければと思います。
お問い合わせ確認後、運営側よりご連絡させていただきます。この「Social Good Circle」が支援者のエンパワーメントにつながること、そして多くの支援者が自分語りをすることで、一人で抱え込まなずパワーレスに陥らない環境を構築できることを願っています。長くなりましたが、ご興味がありましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
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