ひとまず「Social Good Circle」の申し込みをされたい方は、下記ボタンよりお願いします。
こんにちは。Social Good Circleの共同運営者をしている平畑です。
毎年思うことなんですが、5月は「あっという間」に過ぎ去っていく季節だと感じます。一つは「ゴールデンウィーク」が要因でしょうか。僕はフリーランスの社会福祉士とは別にケアマネジャーもしているので、「月初は請求業務」「月下旬はモニタリング訪問」など、毎月しなければならない業務が入っています。ゴールデンウィークはほぼほぼ4月下旬から5月初旬なので、世間が賑わっているような長期休暇は取りづらいというのが現状です。それでも今年は暦通りに休めたので、連続して休暇は取れないまでも「あっという間」に5月7日を迎えました。
もう一つ「あっという間」と感じていることは、プライベートの予定が多いことです。子どもたちの運動会や体育大会、中総体や高総体に向けた試合数の増加に伴う送迎と気持ちの高まり(親も一緒に!)。それに加え、所属している色々な団体等が「総会」やら「今年度の予定」やら「活動開始」やらで、招集される機会が多くなります。
ただでさえゴールデンウィークで平日が少ない上に、平日にさまざまな予定が入ってくると、スケジュール管理も大変ですが心身ともに疲れが溜まってきます。ゴールデンウィークでリフレッシュしているつもりでも、仕事に戻ることで、楽しかったことや嬉しかったことの余韻を引き連れての現実社会への引き戻しが、ギャップの大きさに耐えられず、返ってストレスを増大させる要因になるとも感じています。
ゴールデンウィーク明けの朝の情報番組では、「5月病に注意を!」といった注意喚起を促すニュースが流れてきます。「5月病」というのは1960年代末ごろから、厳しい受験を乗り越えたあとの虚脱感から、新しい生活に適応できない新入生を対象に言われたのが始まりだそうです。その後「新社会人」にも広がりを見せ、現代では50代前後にも多いと聞きます。
5月病は「几帳面で生真面目な人に多い」とニュースなどで目にしますが、僕は「それだけが原因か?」と個人的問いを抱いています。4月になり新しく学校に通う人、仕事を始める人、職場が変わる人、配置が変わる人などなど、これまで自分が築いてきた「環境」が新年度を迎えることで、大きく変わる時期でもあります。
その「環境」には、物的な環境だけではなく、当然「人間関係」も含まれます。僕はこの「人間関係」が変わることで、上に書いてある「几帳面で生真面目な人」以外の人たちも、突然の環境変化に適応できなくなると思っています。
5月病を引き起こす要因は、個人的な環境変化だけではないでしょう。「家族が新入生・新社会人になった」という変化も、人によってはストレスを抱えることに繋がります。自分自身は変わらなくても、周囲の環境が変わることで、間接的にストレスがのしかかる。仕事でも新入職員が入り、自分が上司として指導する立場になったら、「どのように伝えようか」「どうしたら成長してもらえるか」など、知らず知らずのうちに心身ともに負荷をかけています。
そのように4月から気を張って、頑張って頑張って迎えたゴールデンウィークで、大なり小なりのストレスから解放されてリフレッシュしたと思いきや、いざ連休明けの出勤時に「行きたくない…」「頭が回らない」「また悩まないといけないのか」「しんどい…」と、頑張る気力を失ってしまうのが、5月病になります。
5月病とは言わないまでも、仕事や勉強などが捗らない方も多いのではないでしょうか。そういうときは、安全な環境で「語り合う」ことが大切だと僕は思っています。「仕事に行きたくない」とか「人間関係がいや」など、職場では言えないことをぽつぽつと語れる場があれば、僅かでもストレスの捌け口になるはずです。
Social Good Circleでは「支援者の支援者のためのモヤモヤ・ダイアローグ」を標榜しているので、一方通行の語り場ではなく、「語っていただきながら自らも語る」ことをコンセプトとしています。よって、語ってもらったことを参加者同士で漂わせ、それについて各々思ったことを否定も助言もせず、ただただ感じたことを語ります(フィードバック)。
Social Good Circleは、決して「傷の舐め合い」ではなく、嘘っぽい共感でもなく、辿々しくても自らの言葉で語れる場を目指しています。ゴールデンウィーク明けから調子が上がらない方、仕事のパフォーマンスに不安を感じている方、人間関係に悩んでいる方、その他モヤモヤを抱えている方、Social Good Circleで語ってみませんか?
Social Good Circle 開催詳細
Social Good Circleには多くの方が参加しやすいように、オンライン開催としています。仕事から帰ってきてひと段落した時間帯にすることで、ゆったりと語り合えるようにしています。以下、開催詳細をご覧ください。
開催日
- 2024年5月24日(金)20:00〜21:30
参加方法
- オンライン(zoom使用)
申し込み後に招待URLを送らせていただきます。
参加費
- 無料
気軽に参加できるよう参加費はいただいておりませんが、今後対面で開催することも検討しています。
その際は参加費を頂戴する場合がありますのでご容赦ください。
申込方法
下記の「申し込みフォーム」と書かれているボタンをクリックすると、申し込むフォームへ移動します。
必要項目を入力していただき、送信後、開催に関するメールが届きます。
申込手順
まずは申し込みフォームの入力をお願いします。ご不明な点があれば、お問い合わせからご連絡ください。
Social Good Circleとは
Social Good Circleは「支援者のモヤモヤをダイアローグする場」としています。よって、参加者同士の上下関係もなく、全てがフラットです。日々の実践や人間関係など、モヤモヤしていることを語っていただき、聞く側は助言も否定もせず、ただただ訊くことに徹します。
もちろん訊いた後に、自らのモヤモヤを語っていただくことも大歓迎です。「今更こんなことは職場で話せない」や「誰か私のモヤモヤを訊いてほしい」など、Social Good Circleにおいては気楽に語っていただける空間になっています。
参考記事
Social Good Circleが誕生した背景や、Social Good Circleの詳しい説明は下記の記事をご覧ください。
【ご提案】職場でSocial Good Circle開催のお手伝い
Social Good Circleは「否定せず、助言せず、解決もしない」語らいの場として開催しています。このコンセプトは一見すると、対人援助の場面では否定的な意見を浴びるかもしれません。なぜなら「モヤモヤ=困っていること」と捉えることで、「職員が困っていることを、上司及び同僚同士で解決しなければならない」との思考に対して、真逆の発想でSocial Good Circleを開催しているからです。
僕は決して、「解決しなければならない」とする思考や行動を否定したいわけではありません。必要に応じて解決を優先する場合もあると理解しています。しかし解決を優先するがあまり、モヤモヤを抱えている職員が本当に困っていることを語れるかは疑問が残るところです。このように考えるには過去の記憶が起因しています。
僕は約6年間、病院のソーシャルワーカーとして働いていました。普段の業務とは別に個々のスキル向上やいわゆる「困難事例」に対する次の一手を模索するため、定期的に事例検討会をソーシャルワーカー同士で開催していました。いま振り返ると事例検討会は、ギリシャのコロッセオを彷彿とさせる思いで参加していたように思えます。要するに「戦いに挑む」という表現がわかりやすいでしょうか。雰囲気も戦々恐々としており、ミスを説明しようもんなら鬼の首を取ったような勢いで「なぜそうしたのか?」と問い詰められる。最初は初任者として「学ばせていただく」という気持ちで挑んでいましたが、やがて心身ともに疲弊していく自分を自覚しました。心の余裕がなくなるので、ちょっとした指摘も癇に障りますし、自らも「指摘返し」のような、一種の報復に似たような振る舞いをしていたときもありました。このような状態になると事例検討会ではなく、ただの「足の引っ張りあい」です。その場では本音を誰も話さなくなっていました。恐怖と保身でしかないからです。
そんな過去を振り返って思うことがあります。
心理的安全性が担保された空間でなければ、人は自らのモヤモヤを決して語りはしない
自らが悩んでいること、困っていること、こんなことを話して大丈夫?と思っていることも、否定されないとわかっていると人は安全性を感じるとることができ、スーと話し始めます。「どうしたの?」「それで?」と急く必要はありません。Social Good Circleは「否定せず、助言せず」をモットーに開催しています。最初から参加者へ伝えることで、参加者同士の「ここは安全だ」という雰囲気が醸成されます。
Social Good Circleでは、実に多様性豊かなモヤモヤを訊くことができます。そしてモヤモヤの深堀りは、ソーシャルワーカーのアイデンティティを取り戻すことにもつながります。事例検討会のように追求型のスーパービジョンは、支援者が育たないどころかパワーレスに陥り、終いには退職することも考えられます。そうではなく、じっくりとその人のモヤモヤした語りを訊き、参加者同士でフィードバックすることで、モヤモヤを語った人は「私の話を訊いてくれた」「受け入れてくれた」とカタルシスを得ることになります。普段、支援者として支援対象者の話を聞くことには慣れていますが、自分の話を訊いてもらうことには慣れていない支援者が多いのが現状です。Social Good Circleはこのような「支援者の語りを訊く」ことを実践することで、先にも述べたとおり、ソーシャルワーカーのアイデンティティを取り戻す(エンパワーメントの促進)へつながります。
とはいえ、Social Good Circleを職場でやろうとすると、導入・進行・まとめといった一連の流れを、誰がどのようにするのか悩むことが考えられます。悩むうちにズルズルと流れていくことはよくある話です。そこでご提案です。
職場でSocial Good Circleが定着するまで、もしくは体験として実施する、お手伝いをさせていただきます
Social Good Circleを実際に運営している者が、ファシリテーターや運営面をサポートすることで、簡単にSocial Good Circleを職場で開催することができます。もちろん職場の目的や規模等に応じて、運営側が関わる濃淡を調整することも可能です。まずは下記の「お問い合わせフォーム」より、ご相談いただければと思います。
お問い合わせ確認後、運営側よりご連絡させていただきます。この「Social Good Circle」が支援者のエンパワーメントにつながること、そして多くの支援者が自分語りをすることで、一人で抱え込まなずパワーレスに陥らない環境を構築できることを願っています。長くなりましたが、ご興味がありましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
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